「この物件、広さも家賃も理想的!…でも、オートロックが付いてないんだ…」
女性の一人暮らしで、物件探し中にこう悩んだ経験はありませんか?セキュリティは絶対に妥協したくないけど、オートロック付きを選ぶと予算が上がってしまう。そう思うのは当然のことです。
でも、諦めるのはまだ早いかもしれません!
実は、オートロックの有無だけで物件の安全性を判断するのは非常にもったいないのです。セキュリティが甘いオートロック物件もあれば、オートロックがなくても防犯意識の高い優良物件もたくさんあります。
この記事では、内見時に自分の目で確かめられる「オートロックなし物件の防犯チェックポイント」を5つに絞って、具体的に解説します。これさえスマホにメモして持っていけば、安心して決断するための判断材料が手に入りますよ!

目次
チェック1:建物までのアプローチと周辺環境
まず見るべきは、お部屋の中ではなく「外」です。駅から物件まで、そして建物の入口までの道のりをチェックしましょう。
- 見るべきポイント
- ☐ 大通りから死角になっていないか? →建物が路地の奥まった場所にあると、人目に付きにくく危険度が増します。
- ☐ 夜道を照らす街灯は十分にあるか? →昼間の内見でも「夜になったらどうだろう?」と想像することが大切です。
- ☐ ポスト周りは綺麗に管理されているか? →チラシが散乱しているポストは管理が行き届いていない証拠。住人の防犯意識も低い可能性があります。
【なぜ重要?】 犯罪者は人目を嫌います。誰かに見られる可能性が高い「開けた場所」にある物件は、それだけで犯罪の抑止力になります。
チェック2:エントランスから玄関ドアまでの共用部
建物に入ってから、自分のお部屋の玄関ドアまでの道のりも重要なチェックポイントです。
- 見るべきポイント
- ☐ 廊下や階段は明るく、見通しが良いか? →薄暗かったり、曲がり角が多かったりすると、誰かが隠れていても分かりません。
- ☐ 外廊下か、内廊下か? →外廊下は外から見えやすい反面、誰でも侵入しやすいです。内廊下は天候に左右されずプライバシーが高いですが、一度侵入されると外部から見えません。どちらも一長一短なので、他の防犯設備と合わせて判断しましょう。
- ☐ 他の部屋の玄関ドアから自分の部屋が見えるか? →死角がなく、住人同士の目が行き届きやすい配置は、不審者がいれば気づかれやすいため、防犯上プラスになります。
【なぜ重要?】 万が一不審者が建物内に侵入した場合、隠れる場所がなく、すぐに気づかれやすい環境かどうかが生死を分ける可能性もあります。
チェック3:玄関ドアの鍵と防犯設備
いよいよお部屋の入口です。ここが最後の砦。絶対に妥協してはいけないポイントです。
- 見るべきポイント
- ☐ 鍵は2つ付いているか?(ダブルロック) →これは必須項目です。1つだけの場合は、入居前に交換・追加が可能か不動産会社に必ず確認しましょう。
- ☐ 鍵の種類は何か?(ディンプルキー推奨) →ギザギザの古い鍵はピッキングされやすいです。表面に凹凸がある「ディンプルキー」なら、防犯性が格段に上がります。
- ☐ ドアスコープ(覗き穴)とドアチェーンはあるか? →訪問者をドアを開けずに確認できる最低限の設備です。ドアチェーンは安価なものでも、あるだけで侵入を数秒遅らせることができます。
【なぜ重要?】 空き巣の多くは、侵入に5分以上かかると諦めると言われています。ダブルロックや防犯性の高い鍵は、侵入に時間をかけさせるための最も有効な手段です。
小ネタ
ディンプルキーをお勧めしましたが、それでも簡単に鍵を複製できてしまう方法があります。
MIWAなど大手の鍵メーカーの鍵には7~12桁程度の鍵番号が刻印されています。

この番号があれば、メーカーの注文サイトで簡単に注文できてしまうのです。
SNSにアップした写真から複製されて侵入されたという事件も発生しています。
普段からこの番号を使うことはほとんどありませんので、最初から見えないようなキーヘッドをつけて、見えなくしてしまうことをオススメします。
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この記事で一番言いたかったことは実はこれです。
チェック4:「窓」の位置と補助錠の有無
特に1階・2階の物件で注意したいのが「窓」からの侵入です。玄関ドアと同じくらい重要視してください。
- 見るべきポイント
- ☐ 窓の外に足場になるものはないか? →エアコンの室外機、太い配管、隣の建物の塀など、泥棒の足場になりそうなものがないか確認しましょう。
- ☐ クレセント錠(半月型の鍵)以外に補助錠はあるか? →クレセント錠はガラスを割れば簡単に開けられてしまいます。窓の上部や下部にもう一つ鍵(補助錠)が付いているかチェックしましょう。
- ☐ 面格子(めんごうし)は付いているか?(特に1階) →お風呂場やトイレの小窓も見落としがち。格子がしっかり固定されているかも確認しましょう。
【なぜ重要?】 侵入窃盗の侵入経路で最も多いのは、実は玄関ではなく「窓」です。窓の防犯対策が物件の安全性を大きく左右します。

チェック5:バルコニーのプライバシーと侵入のしやすさ
バルコニーは洗濯物を干すだけでなく、防犯上の死角にもなりやすい場所です。
- 見るべきポイント
- ☐ 隣の部屋との仕切り板(隔て板)はどんなタイプか? →ペラペラの薄い板で、下部が大きく空いているタイプは簡単に乗り越えられます。足元までしっかり塞がっているコンクリートタイプが理想です。
- ☐ 外からバルコニーは見えやすいか? →外から丸見えだとプライバシーが心配ですが、逆に完全に死角になっていると、一度侵入されると外から気づかれません。適度な開放感があるか確認しましょう。
- ☐ 上下階のバルコニーから簡単に移動できそうか? →雨どいや構造物を使って、上の階から降りてきたり、下の階から登ってきたりできないか確認しましょう。
【なぜ重要?】 バルコニーからの侵入や、隣人トラブルも少なくありません。隣の部屋との境界がしっかりしているかは、安心して生活するための重要な要素です。

まとめ:自分の目で見て、納得のいく部屋選びを
オートロックがない物件でも、
- 建物までのアプローチ
- 共用部の見通し
- 玄関ドアの鍵(ダブルロック・ディンプルキー)
- 窓の補助錠
- バルコニーの構造
これらのポイントをしっかり自分の目でチェックすれば、安全性は格段に見極められるようになります。
何よりも大切なのは、内見したときに「なんとなく嫌な感じがする」という自分の直感を信じること。
この記事を参考に、あなたが心から「ここに住みたい!」と思える、安全で素敵なお部屋を見つけられることを心から願っています。