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エアコンの電気代、見直しませんか?今日からできる節約術と計算方法徹底解説

「エアコンをつけっぱなしにすると、電気代がとんでもないことになりそう…」

そんな不安から、暑い日や寒い日でも我慢してしまう方は多いのではないでしょうか。しかし、エアコンは使い方次第で電気代を大きく節約できる家電です。この記事では、エアコンの電気代がどうやって決まるのか、自分で簡単に計算する方法、そして今日からすぐに実践できる節約術をご紹介します。

エアコンの電気代はこうして決まる!仕組みを理解しよう

エアコンの電気代を知るには、まず「消費電力」と「電気料金の仕組み」を理解することが大切です。

1. エアコンの消費電力とは?

消費電力とは、エアコンを動かすために必要な電力の量を表すもので、W(ワット)という単位で示されます。この消費電力が大きいほど、エアコンを動かすために多くの電気が必要となり、電気代も高くなります。

エアコンのカタログや製品本体には、「期間消費電力量」という数値が記載されています。これは、JIS(日本産業規格)に基づいて、年間を通してエアコンを使用した場合の目安となる消費電力量(kWh)を表しています。この数値が小さいほど、省エネ性能が高いエアコンということになります。

参考にダイキンのS225ATES-Wという製品の消費電力は580w・期間消費電力量は717kWhとなっています。

また、エアコンは「冷房時」と「暖房時」で消費電力が異なります。一般的に、暖房時の方が多くの電力を消費します。これは、外気温が低い冬に部屋を温める方が、外気温が高い夏に部屋を冷やすよりも、より大きなエネルギーが必要になるためです。

2. 電気料金の仕組み

私たちが支払っている電気料金は、主に以下の3つの要素から成り立っています。

  • 基本料金: 電気の使用量に関わらず毎月発生する固定料金。契約しているアンペア数(A)によって金額が変わります。
  • 電力量料金: 使用した電力量(kWh)に応じて金額が決まる料金。電気料金の大部分を占めます。
  • 燃料費調整額: 原油や液化天然ガスなどの燃料価格の変動を電気料金に反映させるための料金。毎月変動します。

エアコンの電気代を計算する際に重要となるのが、この電力量料金です。電力量料金は、「1kWhあたりの電力量料金単価」と「使用電力量(kWh)」をかけることで求められます。

エアコンの電気代を自分で計算してみよう!

では、実際にエアコンの電気代を自分で計算してみましょう。計算式は非常にシンプルです。

電気代(円) = 消費電力(W) ÷ 1000 × 使用時間(h) × 1kWhあたりの電力量料金単価(円/kWh)

ここで注意したいのが、多くのエアコンのカタログに記載されている消費電力は、「最小」から「最大」まで幅広い数値が示されている点です。エアコンは部屋が設定温度になるまでは最大の電力で動き、設定温度に達すると最小の電力で運転を続けます。そのため、一概にカタログの消費電力だけで計算することは難しいのですが、ここでは目安となる数値を使って計算してみます。

【計算例】

  • エアコンの消費電力: 580W(前述の機種)
  • 1日の使用時間: 8時間
  • 1kWhあたりの電力量料金単価: 31円(東京電力の目安単価を参考にします。ご自身の契約内容によって単価は異なります。)

1日あたりの電気代

580W ÷ 1000 × 8時間 × 31円/kWh = 約143.8円

1か月(30日)あたりの電気代

143.8円 × 30日 = 約4,314円

これはあくまで目安ですが、この計算式を使えば、ご自身のエアコンの消費電力や使用時間に合わせて、だいたいの電気代を把握することができます。エアコンの消費電力は、製品本体のシールや取扱説明書で確認できます。

今日からできる!エアコンの電気代を節約するコツ

エアコンの電気代は、ちょっとした工夫で大きく下げることができます。ここでは、誰でも簡単にできる節約術を5つご紹介します。

1. 室外機の置き場所を見直す

室外機は、エアコンの心臓部。室外機に直射日光が当たると、冷房効率が大幅に低下します。日陰に設置したり、よしずなどで直射日光を遮ったりするだけでも、節電効果が期待できます。ただし、室外機の吹き出し口を塞いでしまうと、故障の原因になるので注意しましょう。

2. フィルター掃除はこまめに

エアコンのフィルターにホコリがたまると、風の通り道が悪くなり、エアコンは設定温度に到達するために余計なエネルギーを消費します。2週間に1回程度の掃除で、冷房時で約4%、暖房時で約6%の節電効果があるとされています。フィルターは掃除機でホコリを吸い取るだけでOK。とても簡単なので、ぜひ試してみてください。

3. 風向きや風量を自動に設定

「風量は弱でいいや」と手動で設定していませんか?実は、風量は「自動」に設定するのが一番効率的です。自動設定にすると、エアコンが部屋の温度を感知し、部屋が設定温度になるまでは強風で、設定温度に達すると微風で運転を続けるため、無駄な電力を使いません。風向きは、冷たい空気は下に、温かい空気は上に溜まる性質があるため、冷房時は水平に、暖房時は下向きに設定するのがおすすめです。

4. 窓やドアの断熱対策

せっかくエアコンで部屋を快適な温度にしても、窓やドアの隙間から熱が逃げてしまってはもったいないですよね。窓に断熱シートを貼ったり、隙間テープを貼ったりするだけで、部屋の冷暖房効率が格段にアップします。また、カーテンを閉めるだけでも、夏の強い日差しを遮ったり、冬の冷気をシャットアウトしたりする効果があります。

5. 扇風機やサーキュレーターを併用する

エアコンと扇風機やサーキュレーターを併用すると、冷たい空気が部屋全体に効率よく行き渡り、設定温度を1〜2℃上げても快適に過ごすことができます。設定温度を1℃変えるだけで、約10%の節電になると言われています。

注意

室外機に水を掛けると節電になるという話を聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。

一般的な風雨程度の水であれば全く問題ないですが、上からじゃぶじゃぶ水を掛けると電子部品や基盤に水がかかりショートなど故障の原因になります。

室外機が熱くなりすぎると確かに冷房下がりますが、1でご紹介した通り日陰になるよう、すだれやカバーなどで遮熱するという方法をお勧めします。

エアコンを買い替えるのも一つの手?

古いエアコンを使い続けている場合は、思い切って買い替えるのも一つの手です。近年のエアコンは省エネ性能が格段に向上しており、同じ時間使っても、電気代が大幅に安くなる可能性があります。

買い替える際は、「省エネ基準達成率」や「期間消費電力量」をチェックしましょう。数値が大きいほど省エネ性能が高いことを示しています。また、AIが人の動きや温度を感知して自動で運転を調整してくれる高機能なモデルも増えています。初期費用はかかりますが、長い目で見ると電気代の節約につながることが多いので、検討してみてはいかがでしょうか。

まとめ

エアコンの電気代は、日々の使い方やちょっとした工夫で大きく変わります。この記事でご紹介した消費電力の仕組み節約術を参考に、無理のない範囲で節電に取り組んでみてください。

「エアコンの電気代がいくらかかるか分からない」という不安から解放され、快適な室内で過ごすことができれば、毎日の生活もより豊かになるはずです。

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吉沢不動産
皆さんこんにちは! 不動産営業と管理会社の中の人が、皆さんの住生活に少しでも役に立つ小噺を気ままに投稿していきます。 ぜひ一度見ていただけると嬉しいです!! 所持資格:宅地建物取引士・賃貸不動産経営管理士・管理業務主任者・2級ファイナンシャルプランニング技能士・サウナスパ健康アドバイザー