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初めてのアパート探し!知っておきたい構造の種類と特徴|建物基礎知識

初めてのアパート探し!知っておきたい構造の種類と特徴

初めての一人暮らし、進学、就職…新しい生活を始めるにあたって、アパート探しは大きなステップです。間取りや家賃、立地など、気になる点はたくさんありますが、意外と見落としがちなのが「構造」。アパートの構造は、住み心地や安全性に大きく影響する重要な要素です。この記事では、初めてアパートを探す方に向けて、主要な構造の種類と特徴をわかりやすく解説します。構造の違いを知ることで、後悔のないアパート選びを実現しましょう。

なぜ構造が大切なのか?

アパートの構造は、単に建物の骨組みを意味するだけではありません。以下の点に大きく影響します。

  • 耐震性: 地震に対する強さを左右します。
  • 耐火性: 火災時の延焼を防ぐ性能に関わります。
  • 防音性: 上下階や隣室の音の聞こえ方に影響します。
  • 断熱性・気密性: 室内の温度を保ちやすさ、冷暖房効率に関わります。
  • 家賃: 建築コストの違いから、家賃に影響することがあります。

これらの要素は、日々の生活の快適さや安全性に直結するため、構造について理解しておくことは非常に重要です。

主要な構造の種類と特徴

賃貸アパートでよく見られる構造は、主に以下の4種類です。

  1. 木造(W造): 木材を主要な構造材として使用した建物。
  2. 鉄骨造(S造): 鉄骨を主要な構造材として使用した建物。軽量鉄骨造と重量鉄骨造に分けられる。
  3. 鉄筋コンクリート造(RC造): 鉄筋とコンクリートを組み合わせた構造。
  4. 鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造): 鉄骨と鉄筋コンクリートを組み合わせた、より強固な構造。

それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。

1. 木造(W造)

  • 特徴:
    • 日本の住宅で最も一般的な構造。
    • 建築コストが比較的安く、家賃も抑えられる傾向がある。
    • 調湿性に優れ、木材の温かみを感じられる。
  • メリット:
    • 建築コストが比較的安い。
    • 通気性、断熱性に優れている場合がある。
    • リフォームが比較的容易。
  • デメリット:
    • 耐震性、耐火性は他の構造に比べて劣る傾向がある(ただし、建築基準法の改正により、現在の木造建築は一定の耐震基準を満たしている)。
    • 防音性が低い場合が多い。
    • シロアリなどの害虫被害に注意が必要。
  • 見分け方: 外観からは判断しにくい場合が多いですが、築年数が古い低層アパートに多い傾向があります。内見時には、壁を叩いてみたり、管理会社に構造を問い合わせたりすることで確認できます。

2. 鉄骨造(S造)

  • 特徴:
    • 鉄骨を柱や梁などの骨組みに使用した建物。
    • 木造よりも強度が高く、広い空間を作りやすい。
    • 軽量鉄骨造と重量鉄骨造があり、アパートでは軽量鉄骨造が多い。
  • メリット:
    • 木造よりも耐震性が高い。
    • 比較的工期が短い。
  • デメリット:
    • 木造よりも建築コストが高くなるため、家賃も高くなる傾向がある。
    • 防音性は木造と同程度か、場合によっては劣ることもある。
    • 熱伝導率が高いため、断熱性が低い場合がある。
  • 見分け方: 外観からは判断しにくいですが、柱が細い場合は軽量鉄骨造の可能性が高いです。

3. 鉄筋コンクリート造(RC造)

  • 特徴:
    • 鉄筋とコンクリートを組み合わせた構造。
    • 圧縮に強いコンクリートと、引っ張りに強い鉄筋を組み合わせることで、非常に高い強度を持つ。
    • マンションに多く用いられる構造だが、近年はアパートでも増えている。
  • メリット:
    • 耐震性、耐火性、防音性に優れている。
    • 気密性、断熱性も高い。
  • デメリット:
    • 建築コストが最も高いため、家賃も高くなる傾向がある。
    • 重量があるため、地盤改良が必要になる場合がある。
  • 見分け方: 外観は比較的重厚感があり、壁が厚いのが特徴です。

4. 鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)

  • 特徴:
    • 鉄骨の周りを鉄筋コンクリートで覆った、最も強固な構造。
    • 高層ビルなどに用いられることが多いが、稀にアパートでも見られる。
  • メリット:
    • 非常に高い耐震性、耐火性、防音性を持つ。
  • デメリット:
    • 建築コストが非常に高いため、家賃も高くなる。
    • アパートではあまり一般的ではない。
  • 見分け方: 一般的なアパートではほとんど見られないため、気にする必要は少ないでしょう。

アパート選びで構造以外に確認すべきポイント

構造以外にも、アパート選びで確認すべきポイントはたくさんあります。

  • 間取り: ライフスタイルに合った間取りかどうかを確認しましょう。
  • 設備: エアコン、バス・トイレ別、収納スペースなど、必要な設備が整っているか確認しましょう。
  • 周辺環境: スーパー、コンビニ、病院、駅など、生活に必要な施設が近くにあるか確認しましょう。
  • 家賃: 予算に合った家賃かどうかを確認しましょう。
  • 築年数: 築年数が古い場合は、設備の古さや耐震性に注意が必要です。
  • 管理状態: 清掃が行き届いているか、管理体制がしっかりしているかを確認しましょう。

まとめ

アパートの構造は、住み心地や安全性に大きく影響する重要な要素です。それぞれの構造の特徴を理解し、自分のライフスタイルや予算に合ったアパートを選ぶようにしましょう。初めてのアパート探しは不安なことも多いと思いますが、この記事が少しでもお役に立てれば幸いです。後悔のないアパート選びで、快適な新生活をスタートさせてください。

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吉沢不動産
皆さんこんにちは! 不動産営業と管理会社の中の人が、皆さんの住生活に少しでも役に立つ小噺を気ままに投稿していきます。 ぜひ一度見ていただけると嬉しいです!! 所持資格:宅地建物取引士・賃貸不動産経営管理士・管理業務主任者・2級ファイナンシャルプランニング技能士・サウナスパ健康アドバイザー